<大阪近郊の文化住宅の2階 2007年5月リフォーム>

ビフォー外観

1.長らく空いたままの部屋

リフォームする前の、文化住宅タイプの貸家です。ひと部屋の床面積が約32平米で、築40年弱の物件でした。ここに見えている隣り合わせの2部屋を同時にリフォームしました。この物件は亡くなった父親から引き継いだ物ですが、その後長く空室になっていました。本業のサラリーマン仕事の忙しさを言い訳に何年も放ったらかしにしていたのでした。空室が半分以上になってしまったのもあってついに重い腰を上げてリフォームすることにしたわけです。

※文化住宅/関西の方言のようです。他地域の方は、2階建てのアパートで長屋が上下に重なったようなものだと思って下さい。

ステンドドア5号

2.勇み足 転じて

どんな風にリフォームするか、と考えているときたまたまヤフオクでこんなドアを見つけてしまいました。ひやかし90%くらいで入札してみたら思ったより安値で終了し、落札できてしまいました。送料を入れて6万円くらいだったと思います。相場よりそうとう安かったはずですが、落札したときの気分は「冷や汗」だったのをよく覚えています(笑)。

この写真はその後ペンキを塗ってさらに撥水加工したあとの状態です。今見てもきれいなドアでしょう。

ステンド玄関

3.図面との戦い始まる

同じ出品者(九州のアンティーク家具輸入業者さんでした)から勢いでもう1枚買いまして、思い切って玄関に使ってみようかと思って書いてみた図面です。子扉を自作してそこにポストを付けるつもりでした。

で、知り合いのOLや学生たぶん30人くらいに見てもらいましたがこれが大不評でした。すべて防犯上の理由でした。この段階でポリカーボネートのカバーか格子をはめようと思ってはいてその説明もしたのですが、無駄なあがきでした。ドアは既に買ってしまっていますから正直途方にくれました。後で知ったことですが、こういった無垢材のドアを玄関ドアなんぞにすると、反ったりして開け閉めができなくなる可能性があるそうです。貸家なんでそんなクレームが来てたらオオゴトになるとこでした。

文化住宅間取り図

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その後、冷静にいろいろ考えつつ、ネットで気になる物品を調達したりしているうちに間取り図ができあがりました。

元の間取りと特には変わっていません。押し入れをクローゼットにしたのと、部屋の間仕切りになってる建具を全部とっぱらって鴨居とその上の壁をはずしただけです。細かいことを言えばトイレとお風呂を少しずつ広げたのかな。

 

一応解説しておきます。バス・トイレへの入り口ということで先ほどのドアを使うことにしました。玄関ドアはトステムのリジェーロVという少しアンティーク風のものです。中央の壁には200ミリ角の小さなステンドグラス(ヤフーショッピングで買いました)をはめ込み、その横のもともと敷居があったところは少し掘り下げる格好にして電気コードの収納スペースとし蓋を付けます。この時点までにトイレのドアもヤフオクで調達しています。モデルハウスからの取り外し品。枠付きで2万円くらいでした。あと、洗面台は北欧製の脚付きのものを同じくヤフオクで調達しました。蛇口付きで2万円弱でした(届いたらMade in Chinaでずっこけました。問い合わせたら北欧のメーカーが中国で作っているもの、との説明でした)。

流し台もヤフオクで調達しかけていたのですが、知り合いの業者がまけてくれるというので近場で調達しました。1800ミリ幅のものが3万円くらいだったと思います。

 

その後、図面を元に簡単な立体模型も作って、施工業者さんと相談しました。2週間ほどして上がってきた見積もりは2部屋で400万円ほどでした。自分で調達している部材と合わせて約530万円。親戚が絡んでる業者だったので、「アイミツ取ろうかなあ…」と心の中で思っただけでそのまま依頼しました。景気が冷え込みだして在庫のだぶつきが多くなった時期だったこともあり建築部材は通常よりだいぶ安かったです。

※アイミツ/相見積もり=複数の業者さんから見積もりを取ること。車を買うときに誰もがやるやつです。

○リフォーム前の室内の様子です

 

2部屋ともほぼ同じような状態です。現状のまま少しだけきれいにはして不動産屋に仲介依頼はしていましたが、ほとんど見向きもされない状態でした。駅から徒歩10分弱で立地は悪くないし家賃も近辺の相場より下げてたのですが…。

 

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